NEDO主催 セミナー

インドネシアでの研究の魅力をお伝えします!

インドネシアにおけるカーボンニュートラルに関する研究動向と国家研究イノベーション庁BRINのご紹介

エネルギーを取り巻く国際的な環境が変化する中、アジアの国々がエネルギーの安定供給や、持続的な経済成長、気候変動対策に同時に対応していくためには、各国の事情に即したエネルギートランジションを進めることが重要です。

今年3月に行われたAZEC(Asia Zero Emission Community)閣僚会合では、経済成長、エネルギー安全保障の確保、脱炭素の同時達成の重要性や、カーボンニュートラルという共通のゴールに向け、各国の実情に応じた多様かつ現実的な道筋の下、エネルギー移行を進めることの重要性を共有する共同声明が合意され、日本政府はAZECをアジアの脱炭素化を進める上での枠組みとして立ち上げました。

また、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、日本の企業を対象に海外への技術展開を支援する取組や、日本の大学や研究機関を対象として、G20を中心とした諸外国・地域の研究機関等との国際共同研究開発を通じた、CO2の大幅削減や気候変動問題解決に資するクリーンエネルギー及び環境分野における革新的技術の開発を支援し、AZECに貢献しています。

さて、欧州や中東をはじめとする再生可能エネルギーの適地ではなく、また化石燃料への依存度が高いという点でも、同じ境遇にある日本とASEAN諸国。日本政府としても、NEDOとしても、ASEAN各国と連携してカーボンニュートラルを実現する研究・開発・実証をすすめることを、昨今非常に重要視しています。このような背景のもと、今回のセミナーでは、ASEANの盟主と言われる大国インドネシアに焦点を当てて、セミナーを開催させて頂きます。インドネシアの人口は、2.7億人。生産年齢人口の割合は2022年時点で約68%。生産年齢人口が高齢者及び子どもの数を上回る「人口ボーナス期」は、2040年ごろまで続くと予測されています。また、インドネシアには約 325,000 種の野生動植物が生息するといわれています。世界の陸地面積の約 1.3% にすぎない国土にこれだけの生物種がいることから、「メガダイバーシティ国家」とも呼ばれています。

また、インドネシアには国家研究イノベーション庁BRINが2021年9月に発足しました。BRINは、インドネシア科学院(LIPI)、技術評価応用庁(BPPT)、原子力庁(BATAN)、航空宇宙庁(LAPAN)他7つの国立研究所と、74の州立研究機関と919の省庁以外の研究機関が統合され、研究者及び職員併せて1万1000人以上を擁するインドネシアで唯一最大の国立研究機関です。NEDOはBRINとカーボンニュートラルに関する包括連携を定めたMOUを、本年3月に締結しました。BRINからの発表としては、インドネシアに豊富に賦存するバイオマスや生物多様性を背景とした研究内容に加え、BRINから日本の大学や研究機関に共同研究を希望したい分野の発表で構成されています。NEDOからは、日本の大学や研究機関を対象とした支援制度である「クリーンエネルギー分野における革新的技術の国際共同研究開発事業」のご紹介を発表します。さらに、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)シンガポール事務所に協力頂き、JSTにおける国際共同研究支援スキームをご発表頂きます。

是非今回のセミナーで、インドネシアで研究を行う魅力や、BRINとの共同研究の可能性を感じて頂けると幸いです。

皆様のご参加をお待ちしております。

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インドネシアでの研究の魅力をお伝えします!

インドネシアにおけるカーボンニュートラルの研究動向と国家研究イノベーション庁BRINのご紹介

開催日時・形式・タイムテーブル

2023年12月5日(火)

15時00分~18時15分(UTC+9)日本時間

13時00分~16時15分(UTC+7)インドネシア

開催形式:WEB形式(Zoom)

言語:日本語。ただしBRINの発表は英語、質疑応答は日尼通訳。

タイムテーブル:(日本時間表記)

2023年12月5日(火)

セミナー参加申し込み&個別WEB面談申し込み

お申込み締め切りは 12月4日(月) 正午 (日本時間)までとさせて頂きます。

お問い合わせ:NEDOバンコク事務所・ジャカルタオフィス 山下

メールアドレス:nedo.bangkok@ml.nedo.go.jp